条件適合理論①(第2章. 会社の組織構造について)

条件適合理論①(第2章. 会社の組織構造について)

機械的組織と有機的組織

「環境が変われば組織も変わる」という命題から、環境と組織の関係をさぐります。
⇒組織構造に最も効率的な唯一普遍的なものがあるわけではなく、組織構造は内部環境や外部環境に大きく左右されます。
それでは、組織構造の代表例である機械的組織と有機的組織について、探りたいと思います。

機械的組織

機械的組織とは、組織内の職位や権限、責任、秩序、ルール等が明確に定められた組織のことをいい、多くの場合、情報や権限はトップに集中しており重要な問題はトップが判断する中央集権型の組織構造をいいます。
それゆえ、経済環境が安定した状況においては、組織内のルールに基づき効率的に業務を遂行することを得意としている組織形態です。

機械的組織の特徴

・効率化のため職能的に専門化している
・効率化のため職務・権限が明確化している
・職位権限に基づくパワーが明確になっている(上司が命令し、部下がそれを実行)
・ピラミッド型の権限構造(重要な問題点は、トップが判断する形態)
・上層部への情報の集中(重要な問題点は、トップが判断する形態)
・垂直型の命令系統(上司が命令し、部下がそれを実行)

有機的組織

有機的組織とは、機械的組織とは違い組織内の権限やしがらみ、秩序、ルールが明確にされてなく、たとえあったとしても拘束力が弱い組織構造をいいます。
それゆえ有機的組織は、従業員に自ら何をすべきかを考えて行動することが求められますが、従業員が柔軟な発想で臨機応変に対処することにより、組織を取り巻く環境が不安定な状況下においては有利な組織形態といえます。

有機的組織の特徴

・知識に基づく専門家(個々が高い専門性を持つこと)
・職務・権限の柔軟化(問題に柔軟に対処するため、現場にもある程度の権限を持たせている)
・専門知識に基づくパワー(職位ではなく、知識や経験がある人間に権限を持たせている)
・ネットワーク型の伝達構造(縦の組織形態でなく、横の専門性を重視した組織形態)
・水平的な情報の伝達(縦の組織形態でなく、横の専門性を重視した組織形態)

経営上のポイント

安定的な環境においては効率性を重視する組織構造である機械的組織が適合し、不安定な流動的な環境においては柔軟に対処することを得意とする有機的組織が適合するといわれていますが、いずれの組織構造も強みと弱みを有しています
それゆえ、既存の安定した事業についてはコスト削減等を考慮に入れて効率性を重視した機械的組織を導入し、新規事業の創出についてはイノベーションを考慮に入れて知識に基づく横のネットワークを重視する有機的組織の導入が求められてくることになります。

スライド17

次回は、「官僚制組織 条件適合理論」です。


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投稿日 : 2015.01.19 月曜日