組織文化論②(第3章. 会社の組織文化とは)

組織文化論②(第3章. 会社の組織文化とは)

組織文化に影響を及ぼす内的要因(前回の続き)

過去の成功体験

組織に蓄積された過去の勝ちパターンが正当化され、組織の共通認識となります。
⇒組織が今までに収めてきた「勝ちパターン」が、組織の共通原則となり、組織に従事する者は「勝ちパターン」に従い行動するようになります。

儀式・イベント

入社式、研修、表彰式、朝礼等の儀式やイベントが、組織に従事するメンバーに組織文化を浸透させることになります。
入社式や研修式等の雰囲気が、社風の形成に影響を及ぼすこになります。

人事制度

採用、教育、評価において、組織に適合しやすい人間が対象となります。
人事制度は、会社の考えを表したものであり、社風の形成に大きな影響を及ぼすことになります。

経営上のポイント

過去に収めてきた「勝ちパターン」を採用する場合、環境が安定していれば成功が継続しますが、環境が変化している状況においては返ってその「勝ちパターン」が障害になる場合もあります。

例えば、過去に成功を収めていた時は、同様の手法を採用している競合他社が少ないために競争優位性を高く維持することが容易ですが、ライバルが同様の手法を採用した場合は競争が激化し、競争優位性を高く維持することが困難となります。
つまり、環境が大きく変化した場合、過去の「勝ちパターン」は通用しないことがあるということです。

歴史上においても、最強と言われた騎馬隊を率いた武田勝頼を、鉄砲の新三段打で撃破した織田信長の話や、明治初期の戊辰戦争において、刀を持った精鋭の武士たちに実戦経験はないが最新鋭の武器を装備した新明治政府軍が大勝した話があります。これらは環境の変化を察知し、既存の「勝ちパターン」を打破し、新しい戦術を取入れた結果と言えるのかもしれません。
このようにリーダーには、会社が置かれている環境に今の「勝ちパターン」が最適かどうか、検討し再定義することが求められています。

また、入社式や朝礼等の儀式やイベントを通じて、会社の社風が従業員に浸透します。そして人事評価で会社が求めている人材を明らかにすることにより、従業員の考え方や働き方に大きな影響を与えます。
リーダーは、定義した会社の理念やビジョンを達成させるためにも、儀式や人事評価を会社の理念やビジョンに沿ったものに構築することが求められています。

スライド19

次回は、「強力な組織文化がもたらすもの」です。


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投稿日 : 2015.02.09 月曜日